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健康で文化的な最低限度の生活 3巻 【紹介&レビュー】

健康で文化的な最低限度の生活
引用:小学館eコミックストア

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健康で文化的な最低限度の生活。

では3巻です!

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「健康で文化的な最低限度の生活」を読んで頂きたい方

「健康で文化的な最低限度の生活」とは、日本国憲法第二十五条に表記されている文章の一部で、全文では1「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」 2「国は、すべて の生活部面について社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」 と規定されています。
つまり生活保護をテーマに扱った漫画ということです。
そして生活保護行政に関わる方や被保護者だけではなく、社会福祉従事者は必見の漫画です。
かなり生活保護行政の実態というか、ケースワーカーの日常業務や生活保護の実態がリアルに描かれています。
病院ソーシャルワーカーである私がみても、最近の若いケースワーカーが考えていそうだなと感じることと、この漫画に出てくる新人ケースワーカーが感じていることもかなり近い部分があります。

さらに社会福祉従事者のマインドとしても、弱い自分であったり、それを隠そうとする自分であったり、援助者としての自覚や自己覚知的なところもこの漫画で改めて気づかされることがあります。

また生活保護被保護者との関わり方の勉強にもなります。
漫画に出てくる被保護者は本当に現実にいる方ばかりです。
実際のケースをモデルにストーリーを作っているのではないかと思うほどです。
こういうケースの時にはこういう制度があるのか、こういう法律があるのか、こういう解決策があるのかと、実用的な点でも大変勉強になる漫画だと思います。

あとはなんかほっとけない主人公の義経さん!
彼女の成長過程も見逃せないポイントです。

ぜひ「健康で文化的な最低限度の生活」の世界を楽しんでもらいたいため、漫画紹介させて頂きます!

ネタバレありますので、未読の方は注意してください。

福祉事務所に配属された新人公務員・義経えみるは、
ケースワーカーという、【生活保護】に関わる仕事に就くことに。

そこでえみるは、生活に困窮している人々を支援することの難しさに直面。
悩みながらも、「ちゃんと人の相談に乗れる人間になりたい」と感じ、日々奮闘している。

そんな中、日下部さんという4人世帯の担当となったえみるだっだが、なんとそこで、高校生の欣也君が母に内緒でアルバイトをしていることが発覚。
アルバイトの収入申告がなされていなかったため、生活保護の「不正受給」となり、欣也君のアルバイト代を役所に返さなければならないことになり!?

果たして、緊迫の【不正受給編】の行方は!?

引用:小学館eコミックストア
【電子書籍はこちら】 ⇒ 健康で文化的な最低限度の生活 3巻

目次

  • 第18話 関係
  • 第19話 これから
  • 第20話 夏の終わり
  • 第21話 ミス実施要領
  • 第22話 家族というもの
  • 第23話 扶養照会
  • 第24話 迷える青年
  • 第25話 重点的扶養能力調査対象者
  • 第26話 父親登場

感想

栗橋さんのエピソードが印象的でしたね。

きちんと考えて計画的に真摯に業務に取り組んでいる栗橋さん。

しかし被保護者ときちんと向き合っているつもりでも、思う通りにいかなくて、被保護者との関係性もうまくいかない。

その一方で、社会人にもなって遅刻して無計画でいきあたりばったりの義経さん。


でも意外と被保護者から本音を引き出せるなど、被保護者との関係性がうまく作れちゃう


栗橋さんの複雑な心境にお察しします。

この巻の見どころ

  • 「これは税金なんだから」という言い方をした瞬間に関係が壊れる
  • 人間と人間の関係・・・是れ即ち、人間関係ー
  • 栗橋さんの憂鬱
  • ビリビリに破かれた扶養届出書
  • 親の職業、住所連絡先の情報がなければ申請受理しちゃダメ
  • 勉強してきてそれでも生活保護申請できるハズと言えば受理する役所
  • 扶養照会は費用対効果の薄い作業
  • 「最後の一片の肉、一粒の米までも分け食らふべき」生活保持義務関係
  • 扶養義務における感情問題

ゆずおりがみチェック!

「扶養照会」。



この第三巻が出たころの2016年はまだ扶養照会が厳格に行われていたころでした。


しかし、昨今、役所も時代に合わせて考え方を変えてきているようです。


昔ほど扶養照会も個別の事情に応じて省略されているようです。



2021年に厚生労働省社会・援護局保護課からの事務連絡でも以下の内容の通知がされています。


一部抜粋。
「可能性調査の結果、「扶養義務履行が期待できない者」と判断された場合は、個別に慎重な検討を行った上で、当該扶養義務者を直接照会することが真に適当でない場合又は扶養の可能性が期待できないものとして取り扱い、扶養照会を行わないこととして差し支えないものとしている。」

扶養義務履行が期待できない者の判断基準の留意点等について

つまり、兄弟や二親等以上の親戚などは弾力的に運用していくということですが、生活保持義務関係者、つまり夫婦や未成年の子に対する親などはそういうわけにはいかず、扶養照会は何かしらの形で行われるようです。

その影響もあってか、最近、別居家族が関わる生活保護受給者が増えてきた気がします。
つまり、昔は独居の生活保護受給者はほぼ関わる親族はおらず、亡くなられていたり疎遠であったり、関わり拒否であったわけです。
それは扶養照会で生活保護受給開始時に確認とっているわけですね。
しかし、昨今は独居の生活保護受給者であっても別居の家族が病状を聞きにきたり、医療同意に関わったり、身元引受人となるわけです。

これはやはり扶養照会に関する弾力的な影響といえるのではないでしょうか。

【電子書籍はこちら】 ⇒ 健康で文化的な最低限度の生活 3巻

健康で文化的な最低限度の生活』(けんこうでぶんかてきなさいていげんどのせいかつ)は、柏木ハルコによる日本漫画小学館ビッグコミックスピリッツ』にて2014年18号から連載中。

新人ケースワーカーの目を通して生活保護のリアルに迫る青春群像劇。題名は日本国憲法第25条第1項の条文「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」から採られている。

第64回小学館漫画賞一般向け部門受賞(2018年)、第23回手塚治虫文化賞一般部門最終候補作品(2019年)。2021年3月時点で電子版も含めた単行本の累計発行部数は100万部を突破している[1]

2018年7月より連続テレビドラマ化された[2]。テレビドラマ版の公式略称は「ケンカツ」。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

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