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健康で文化的な最低限度の生活 4巻 【紹介&レビュー】

健康で文化的な最低限度の生活
引用:小学館eコミックストア

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健康で文化的な最低限度の生活。

では4巻です!

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「健康で文化的な最低限度の生活」を読んで頂きたい方

「健康で文化的な最低限度の生活」とは、日本国憲法第二十五条に表記されている文章の一部で、全文では1「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」 2「国は、すべて の生活部面について社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」 と規定されています。
つまり生活保護をテーマに扱った漫画ということです。
そして生活保護行政に関わる方や被保護者だけではなく、社会福祉従事者は必見の漫画です。
かなり生活保護行政の実態というか、ケースワーカーの日常業務や生活保護の実態がリアルに描かれています。
病院ソーシャルワーカーである私がみても、最近の若いケースワーカーが考えていそうだなと感じることと、この漫画に出てくる新人ケースワーカーが感じていることもかなり近い部分があります。

さらに社会福祉従事者のマインドとしても、弱い自分であったり、それを隠そうとする自分であったり、援助者としての自覚や自己覚知的なところもこの漫画で改めて気づかされることがあります。

また生活保護被保護者との関わり方の勉強にもなります。
漫画に出てくる被保護者は本当に現実にいる方ばかりです。
実際のケースをモデルにストーリーを作っているのではないかと思うほどです。
こういうケースの時にはこういう制度があるのか、こういう法律があるのか、こういう解決策があるのかと、実用的な点でも大変勉強になる漫画だと思います。

あとはなんかほっとけない主人公の義経さん!
彼女の成長過程も見逃せないポイントです。

ぜひ「健康で文化的な最低限度の生活」の世界を楽しんでもらいたいため、漫画紹介させて頂きます!

ネタバレありますので、未読の方は注意してください。

福祉事務所に配属された新人公務員・義経えみるは、
【生活保護】に関わるケースワーカーとして日々、奮闘中。

現在、住所不定でうつ病を患っているという
26歳の男性・島岡光さんの担当となったえみる。
生活保護の受給のための調査を進めるえみるだが、
申請の際に行われる、親族に援助可能かを
確認する【扶養照会】を頑なに拒む島岡さん。

しかし父親が医師で高収入と分かり、上司からの指示で
父親にえみるが連絡をとったことから、事態は急変し…
島岡さんと父親との“衝撃の過去”が明らかに…!!

親子とは? 家族とは?
大反響を呼んだ【扶養照会編】の結末を見届けよ。

引用:小学館eコミックストア
【電子書籍はこちら】 ⇒ 健康で文化的な最低限度の生活 4巻

目次

  • 第27話 絶叫
  • 第28話 普通ではない何か
  • 第29話 喧々諤々
  • 第30話 毒親
  • 第32話 閉鎖病棟
  • 第33話 藪の中
  • 第34話 世間知らず
  • 第35話 人を笑顔に!
  • 第36話 世帯とは?

感想

毒親、どこにでもいますね。
子どもにとって虐待は本当につらいことです。
一生、心の傷を背負って生きていくことにもなりかねません。
生活保護でしっかり毒親との関係を断ち切り、心の病の治療をしっかり行い、自立生活に向けて援助していく。
京極係長の「あとは我々が生活保護を使って将来、光さんが自立できるよう支援しますので、あとは役所のほうにおまかせ下さい。」というセリフにはしびれましたね。

ところで、島岡父親が病院に偽名を騙って不法侵入して義経さんに暴行を加えた罪はどうなるのでしょうか?

この巻の見どころ

  • 父親が会いに行ったら自殺未遂
  • ここで命を守れないとしたら、生活保護は何のためにあるのか
  • 父親が息子に性的虐待をする現実
  • 偽名を語り病院に侵入
  • 家族関係は「藪の中」&「闇の中」
  • 生活保護法 第10条 世帯単位の原則

ゆずおりがみチェック!

生活保護法 第10条 世帯単位の原則。

たまにケースにあるのが、子どもと同居しているけど、医療費の負担等考えると生活保護を受給できそうだけど世帯単位の原則から生活保護開始できないというのがあります。

外来のケースだとなかなか難しいですが、長期間の入院や介護施設への入所をきっかけに世帯分離して生活保護開始の事例はいくつか経験したことがあります。

作中にもありましたが、世帯単位の原則は友人同士の同居も同一世帯とみなします。
よくあるのが一時的に友人宅に居候している場合にも適用されてしまうので困るケースがあります。

あと、最近よくあるのが、生活保護とは関係ないですが、同居してても世帯分離することです。
世帯分離をすると、国民健康保険料・介護保険料の負担軽減(逆に負担が増す場合もありますが)や高額介護サービス費や高額介護・高額医療費合算制度の負担上限額を下げる効果があります。

例えば、後期高齢者医療制度の保険料は「世帯全体の年収」が算定基準となっています。
そのため、収入の高い子どもと同一世帯でいるよりも、世帯分離で年金収入のみだけの親のみ世帯の方が後期高齢者医療制度の保険料が下がるということです。

同一世帯、世帯分離。

奥が深い世界です。

【電子書籍はこちら】 ⇒ 健康で文化的な最低限度の生活 4巻

健康で文化的な最低限度の生活』(けんこうでぶんかてきなさいていげんどのせいかつ)は、柏木ハルコによる日本漫画小学館ビッグコミックスピリッツ』にて2014年18号から連載中。

新人ケースワーカーの目を通して生活保護のリアルに迫る青春群像劇。題名は日本国憲法第25条第1項の条文「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」から採られている。

第64回小学館漫画賞一般向け部門受賞(2018年)、第23回手塚治虫文化賞一般部門最終候補作品(2019年)。2021年3月時点で電子版も含めた単行本の累計発行部数は100万部を突破している[1]

2018年7月より連続テレビドラマ化された[2]。テレビドラマ版の公式略称は「ケンカツ」。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

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