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健康で文化的な最低限度の生活 5巻 【紹介&レビュー】

健康で文化的な最低限度の生活
引用:小学館eコミックストア

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健康で文化的な最低限度の生活。

では5巻です!

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「健康で文化的な最低限度の生活」を読んで頂きたい方

「健康で文化的な最低限度の生活」とは、日本国憲法第二十五条に表記されている文章の一部で、全文では1「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」 2「国は、すべて の生活部面について社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」 と規定されています。
つまり生活保護をテーマに扱った漫画ということです。
そして生活保護行政に関わる方や被保護者だけではなく、社会福祉従事者は必見の漫画です。
かなり生活保護行政の実態というか、ケースワーカーの日常業務や生活保護の実態がリアルに描かれています。
病院ソーシャルワーカーである私がみても、最近の若いケースワーカーが考えていそうだなと感じることと、この漫画に出てくる新人ケースワーカーが感じていることもかなり近い部分があります。

さらに社会福祉従事者のマインドとしても、弱い自分であったり、それを隠そうとする自分であったり、援助者としての自覚や自己覚知的なところもこの漫画で改めて気づかされることがあります。

また生活保護被保護者との関わり方の勉強にもなります。
漫画に出てくる被保護者は本当に現実にいる方ばかりです。
実際のケースをモデルにストーリーを作っているのではないかと思うほどです。
こういうケースの時にはこういう制度があるのか、こういう法律があるのか、こういう解決策があるのかと、実用的な点でも大変勉強になる漫画だと思います。

あとはなんかほっとけない主人公の義経さん!
彼女の成長過程も見逃せないポイントです。

ぜひ「健康で文化的な最低限度の生活」の世界を楽しんでもらいたいため、漫画紹介させて頂きます!

ネタバレありますので、未読の方は注意してください。

生活保護に関わるケースワーカーとして
働く新卒公務員・義経えみる。
新卒1年目として、生活に困窮する人々への支援に奮闘中!

夫のDVから逃れるために、息子の元へ上京してきた
75歳女性・林さんの担当となったえみるだが、
制度の壁が立ちはだかる…
林さんの願う“ささやかな幸せ”を
えみるは叶えられることができるのか。

そして雑誌掲載にて反響を呼んだ
生活保護の意味とは何かを問う、
新章「アルコール依存症編」、ついに始動!

引用:小学館eコミックストア
【電子書籍はこちら】 ⇒ 健康で文化的な最低限度の生活 5巻

目次

  • 第37話 あと少し・・・
  • 第38話 偽善
  • 第39話 深呼吸
  • 第40話 
  • 第41話 はじまりは急性膵炎
  • 第42話 禁酒
  • 第43話 約束
  • 第44話 どうする?
  • 第45話 断酒会

感想

この巻では医療ソーシャルワーカー(MSW)が出てきますね
白衣着ています。

アルコール依存症の方の対応は大変難しいですね。
本人に自覚がない場合が多く、関わりに大変苦慮します。
作中で監査官も言っていましたが、「アルコール依存症の人とかかわると、支援者として必要なあらゆることが試されます」
まさにその通りです。

がんばれ、義経!

この巻の見どころ

  • 林さんのわがまま?
  • 70代の人に「我々も暇じゃあないんですよ!!」と怒鳴る小娘・・それを悔いる小娘
  • お礼を言われた義経さん、お礼を滅多に言われない五反田くん
  • 伴走者になる力を持っている人
  • ケースワーカーはわかりやすい結果が出る仕事ではない
  • アルコール依存症患者の離院
  • 家族にも役所にも酒をやめさせる力はない、飲まない約束をさせるのは無意味
  • 一人で酒とケンカしたって勝てるわきゃないんだから!

ゆずおりがみチェック!

高齢者がアパートを借りるということはだいぶ一昔前に比べて環境的には改善してきたように感じますが、まだまだハードルは高いです。

高齢者が賃貸住宅を借りる際に、障壁になっていることとして以下の例があります。



今までの患者さんの相談ケースによると・・・

・年齢で入居審査にひっかかる。

 70歳以上の高齢者はその年齢により入居審査で断られやすそうな気がします。

病気等で身体的障害があり、居住環境のバリアでその物件で生活できない。

 エレベーターなしの2階以上の部屋は階段の昇降ができなければ住めません。          

・保証人がいない。

子どもなどがいればいいですが、配偶者等同居人では保証人になりえないし、兄弟に頼もうとして保証人の条件としてだいたい65歳以下の安定した収入がある方と定められているため、当てはまらない可能性が高いです。
保証人代行の会社も高齢者の保証人にはなりたがらないケースがありました。

今まで解決してきた方法とは、、

・市営住宅やUR賃貸は高齢が理由のみで入居審査はダメということはない。

 ただし、空き部屋がない(URは結構空いている)、保証人は必要、交通の便が悪いところが多いです。

・リスクを恐れないオーナーが経営している賃貸住宅を根性で探す。

一般的な仲介業者から豊富な物件情報の中から探せるメリットがあります。
オーナーと交渉が大変、古い物件や事故物件である場合が多いというデメリットはあります。

・いわゆる福祉アパートを検討する。

3食、アパートが用意してくれる、常に管理人がいるので緊急時の対応ができます。
保証人がいらない物件もあります。
ただし、既存のアパートをバリアフリーに改修せず転用している場合が多いので、身体的に自立していないと入居できない場合があります。
たちの悪い貧困ビジネス業者が経営している場合が多いのもデメリットです。

そもそもなぜ高齢者が何で賃貸住宅を借りられないのか?
オーナー(管理会社)はなぜ、高齢者に貸したくないのか?

入院患者の退院先を確保するためにアパートを探す案件で経験したところによると、極論すれば亡くなるリスクが高いのが高齢者だからです。

これは今まで協力して頂いた不動産屋や仲介業者はみんな口を揃えて言います。

オーナーが一番嫌うのは貸した部屋で人が亡くなることです。

自然死だろうが事故死だろうが賃貸部屋で人が亡くなるとその部屋は事故部屋扱いになっていました。次の入居者にはそれを告知する義務があり、さらに家賃を下げざるを負えないこともあったようです。
一応、2021年に国土交通省は入居者らが死亡した住宅を取引する際の告知指針を出し、それらの死因の告知は不要としましたが、どこまで現実的に有効かはわかりません。
なぜなら借り主側から死亡事案の有無を聞かれたりしたら事業者は答えなければならないからです。

さらに独居で亡くなってそのまま何日も経過したあかつきには部屋のリフォーム代がバカにならないとも聞きます。

結果、原状復帰のためのコストをかけるリスクと空き部屋となるリスクとその物件の資産価値を下げるリスクがあります。

もちろん家賃未払いのリスクや保証人等の問題がありますが、家賃未払い問題は家賃債務保証制度みたいな制度でけっこうクリアできる場合が多いですし、保証人も自治体の賃貸保証人事業を担っているNPO法人とかを紹介してくれるのでクリアしやすいですが、死ぬリスクを回避する制度はありません。

それを証明するのが、生活保護受給者でも高齢者は断られる可能性が大きいことです。

家賃は生活保護費から出て家賃未払いのリスクはなく、役所という最強の保証人がついているにも関わらずです。

この事象からも家賃未払いリスクや保証人等の問題だけで高齢者の入居を断っているとは言えません。

やはり高齢者は死ぬ可能性が高いから、オーナーや管理会社は高齢者を入居させたくないということでしょう。

これからもどんどん高齢単身世帯が増える中、孤独死の問題などは地域で解決していくことを本気で考えなければならいと思います。

【電子書籍はこちら】 ⇒ 健康で文化的な最低限度の生活 5巻

健康で文化的な最低限度の生活』(けんこうでぶんかてきなさいていげんどのせいかつ)は、柏木ハルコによる日本漫画小学館ビッグコミックスピリッツ』にて2014年18号から連載中。

新人ケースワーカーの目を通して生活保護のリアルに迫る青春群像劇。題名は日本国憲法第25条第1項の条文「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」から採られている。

第64回小学館漫画賞一般向け部門受賞(2018年)、第23回手塚治虫文化賞一般部門最終候補作品(2019年)。2021年3月時点で電子版も含めた単行本の累計発行部数は100万部を突破している[1]

2018年7月より連続テレビドラマ化された[2]。テレビドラマ版の公式略称は「ケンカツ」。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

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