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健康で文化的な最低限度の生活。
では6巻です!
「健康で文化的な最低限度の生活」を読んで頂きたい方
「健康で文化的な最低限度の生活」とは、日本国憲法第二十五条に表記されている文章の一部で、全文では1「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」 2「国は、すべて の生活部面について社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」 と規定されています。
つまり生活保護をテーマに扱った漫画ということです。
そして生活保護行政に関わる方や被保護者だけではなく、社会福祉従事者は必見の漫画です。
かなり生活保護行政の実態というか、ケースワーカーの日常業務や生活保護の実態がリアルに描かれています。
病院ソーシャルワーカーである私がみても、最近の若いケースワーカーが考えていそうだなと感じることと、この漫画に出てくる新人ケースワーカーが感じていることもかなり近い部分があります。
さらに社会福祉従事者のマインドとしても、弱い自分であったり、それを隠そうとする自分であったり、援助者としての自覚や自己覚知的なところもこの漫画で改めて気づかされることがあります。
また生活保護被保護者との関わり方の勉強にもなります。
漫画に出てくる被保護者は本当に現実にいる方ばかりです。
実際のケースをモデルにストーリーを作っているのではないかと思うほどです。
こういうケースの時にはこういう制度があるのか、こういう法律があるのか、こういう解決策があるのかと、実用的な点でも大変勉強になる漫画だと思います。
あとはなんかほっとけない主人公の義経さん!
彼女の成長過程も見逃せないポイントです。
ぜひ「健康で文化的な最低限度の生活」の世界を楽しんでもらいたいため、漫画紹介させて頂きます!
ネタバレありますので、未読の方は注意してください。
【電子書籍はこちら】 ⇒ 健康で文化的な最低限度の生活 6巻大反響!「アルコール依存症編」ついに完結
生活保護に関わるケースワーカーとして
日夜、働く新卒公務員・義経えみる。アルコール依存症の疑いがあると診断された
えみるの担当受給者・赤嶺さん。
急性膵炎で入院した彼に「禁酒して体を治そう」と提案するえみるだが、
飲酒と荒んだ生活はおさまらない…赤嶺さんを理解しようと「断酒会」を訪れたえみるは、
アルコール依存症が病気だと分かり始めるが…
その矢先、部屋で倒れる赤嶺さんを発見して!?雑誌掲載時に大きな話題を呼んだ「アルコール依存症編」完結。
誰もの身近にある、この病の本質に迫る問題作、登場!引用:小学館eコミックストア
目次
- 第46話 ここから
- 第47話 兄弟
- 第48話 否認の病
- 第49話 日々の暮らし
- 第50話 帰れる家にしよう
- 第51話 働く男
- 第52話 よりによって
- 第53話 真夏日
- 第54話 雷注意報
- 第55話 自助グループ
- 第56話 これから
感想
アルコール依存症の患者さんの家がゴミ屋敷になっています。
それを生活保護係の係長が結成した「チーム赤嶺」四人のケースワーカーさんがお掃除する場面があります。
現実にこんなことをやってくれるケースワーカーを見たことがありません。
この役所の管轄にある病院ソーシャルワーカーは羨ましいですね。
もちろんこの患者さんが入院しているソーシャルワーカーと看護師もお掃除にきています。
ところで大家さんが掃除のお礼に差し入れを持ってきていましたが、これぐらいなら賄賂にはならないのでしょうかね。。
この巻の見どころ
- アル中とアルコール依存症は一緒
- 膵炎持ちのアルコール依存症患者が入退院繰り返して医療費100万円
- 2人目登場!ソーシャルワーカー
- 「否認の病」第一の否認:自分にはアルコールの問題はない
- 「否認の病」第二の否認:自分にはアルコール以外の問題がない
- アルコール依存症を「病気」として思えるか、対処できるか
- 生活保護係で働くことは懲役みたいなもの
- チーム赤嶺
- スリップ(再飲酒)
ゆずおりがみチェック!
今回は作中にも出てきましたアルコール依存症の治療に有効と言われている「集団精神療法」について調べてみました。
「集団精神療法」には断酒会と赤嶺さんも通ったAA(アルコホーリクス・アノニマス)があります。
二つの違いを中心にどういったものか整理してみました。
【AA】
AAとは、Alcoholics Anonymou(アルコホーリクス・アノニマス)の略称であり、日本では「匿名アルコール依存症者の会」と言います。
1935年にアメリカのニューヨークで結成された共同体で、組織化されているわけではありませんが今では世界中に展開されています。
参加者は匿名で参加できます。
「飲酒をやめたい」という気持ちさえあれば誰でも参加できます。
【断酒会】
公益社団法人「全日本断酒連盟(全断連)」が各断酒会を統括している組織です。
1958年にAAを参考にして作られた日本独自の組織です。
断酒会では、参加者は実名を名乗らなければなりません。
自分の名前を表明し、各断酒会に所属する必要があります。
組織:AAはない、断酒会はある
匿名性:AAは匿名、断酒会は実名
家族参加:AAは本人のみ、断酒会は家族も参加
『健康で文化的な最低限度の生活』(けんこうでぶんかてきなさいていげんどのせいかつ)は、柏木ハルコによる日本の漫画。小学館『ビッグコミックスピリッツ』にて2014年18号から連載中。
新人ケースワーカーの目を通して生活保護のリアルに迫る青春群像劇。題名は日本国憲法第25条第1項の条文「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」から採られている。
第64回小学館漫画賞一般向け部門受賞(2018年)、第23回手塚治虫文化賞一般部門最終候補作品(2019年)。2021年3月時点で電子版も含めた単行本の累計発行部数は100万部を突破している[1]。
2018年7月より連続テレビドラマ化された[2]。テレビドラマ版の公式略称は「ケンカツ」。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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