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ワーキングプアという話

社会福祉
UnsplashSteve Musheroが撮影した写真

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職場にはいっている委託業者の社員の方の基本給が9万円という話を聞きました。

どうやって生活しているのかが気になってきます。
確かによくよくみてみると一人暮らしや家庭の大黒柱などその収入だけで生活している人 はおらず、 夫が主に稼いでいるとか、親と同居している方が多いようです。

10年くらい前にワーキングプアという言葉が流行りました。
ワーキングプアとは 「働いて得られる収入が生活保護水準を大きく下回るのに、生活保護を受けていない人」 を指しています。
この委託業者で働いている人もこの定義に近いのではないかと思います・・。
ワーキングプアのイメージは、ホームレス化する若者、フリーター、グローバル化の波に晒される中小企業の社長さんや従業員、死ぬまで働かざるを得ない老人、夢を奪われた母 子家庭父子家庭で過酷な労働を強いられている親などを思い浮かべます。
それが同じ職場で一緒に協力し合ってやってきた仲間だと思ってた人たちが、 それだけの収入というのは正直衝撃的でした。

ワーキングプアのバックグランドは、国が率先して企業が国の競争力をあげるために非正規雇用や派遣社員をどんどん増やしてきたこと、社会保障費の削減、アジアからの安い商品や労働力の流入など、複数の要因があるようです。
そしてワーキングプアの最も大きな問題点は、真面目に働いても生活保護水準以下の所得しか得られない人がどれぐらいいるのか、今もって正確に把握されていないことです。
その中でワーキングプアは、人間の尊厳を奪われていきます。
さらに厳しい生活環境の中で、進学や就職が難しくなり、貧困の連鎖が起こり、ワーキングプアが世代を超えて固定化される恐れがあります。
所得が少なければ結婚もためらわれ、ますます少子化につながります。
また、生活に追われ貯蓄・投資ができない、年金保険料が払えない多数の若者をこのまま放置すれば、近い将来、大量の無年金者を社会が抱える恐れがあります。
そしてやがては社会全体の秩序やモラルが破壊される、いや既に破壊が始まっているのではないかとすら思います。

現代日本の政治と社会の暗黙の基本原則になってしまった感のある「自由競争」「自己責任」という考え方は、誰もがいつも健康で自分の力だけで生きられるという「幻想」の上に成り立っています。
現実の生活の中でこの「幻想」は、いとも簡単に崩れていきます。
それは社会福祉領域で仕事をしていると嫌でも実感します。
その時「幻想」の上に作り上げられた社会保障制度や政策は、それらの人々を救い上げることはできません。
それらの人々とは、誰のことでもありません。
誰もがが明日その当事者になり得る—「老いること」 「病気」「犯罪」「トラブル」「家族崩壊」・・ によって・・。

勝者がルールを作ると言われています。

そんなアンフェアな世の中だからこそ、社会的経済的勝者は「自由競争」や「自己責任」を振りかざし濫用することを戒め、人が自分の力だけで生きていけるという 「幻想」の先にある、人が生活し生きていくことの実像」にしっかりと目を凝らして考えて頂きたいと思っています。

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