スポンサーリンク
スポンサーリンク

日本は医療にもっとお金をかけるべきという話

社会福祉

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/c6306456/public_html/yuzuorigami.com/wp-content/plugins/rich-table-of-content/functions.php on line 490

先日、ある患者さんが亡くなりました。

数日前、気品を感じさせるその老婦人は医療費について相談があると病院の相談に応じる窓口にやってきました。
その人は医療費に関してものすごく心配していました。

「この老いぼれのために、どんどん膨れ上がる医療費を無駄に使ったら申し訳ない」と。

珍しい相談でした。
医療費の支払いや減額、分割の相談かと思いきや・・。

確かにその老婦人がいう通り、日本の医療費は年々伸びていますが、それは悪いことなのでしょうか?



政府が骨太の方針2006で毎年2200億円の社会保障費の伸びの削減を求めたころから特に医療を国の負債とする考えが蔓延しています。

日本の医療はフリーアクセス(自由に病院と医者を選べる)、低コスト、質の点で優れていると言われています。
OECD加盟国と比較して病床数辺りの医師数や看護師数は圧倒的に少なく、特に米国と比較すると病床数あたりの医師の数は約5分の1、看護師数は約6分の1とも言われています。
また医療従事者の報酬も他のOECD加盟国と比較しても低いと言われています。
今年の10月には看護職員処遇改善評価料という診療報酬も新設されました。
日本の医療は医療従事者の献身的な努力で支えられているのでしょう。

はっきり言って、日本はもっと医療に投資せよと言いたくなります。

もともと社会保障制度(医療)は労働力を売って賃金にかえる資本主義社会構造の必然的所産です。
医療は疾病により失われた労働力を再生産しているといえるでしょう。
つまり病気や怪我で働けなくなった人の治療をして、また労働力を提供できるようにし、経済活動に貢献しています。
高齢者も例外ではありません。
医療は疾病により失われた消費活動力を再生産しているのです。
病気で入院した高齢者を治療して、家に戻ってまた消費活動をすることによって、経済活動に貢献しています。

そしてこれからは医療に投資することで国を活性化させようとする積極的な議論が必要です。
例えばEUの国々では、医療が経済活性化の要であることが認識されているそうです。
つまり医療・福祉は国の負債ではなく、経済発展の原動力として認識されているということです。
この具体的な例としてスウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェーなど北欧の国々は租税、社会保険料の国民負担率が非常に高いにもかかわらず、医療福祉産業を育成する中で経済競争力では世界のトップクラスを維持しています。
国の手厚い社会保障政策の中で女性、高齢者そして障害者も働く機会に恵まれていて自立する中で社会に貢献もできています。

日本は素晴らしい技術大国。

日本人の高い技術と能力、そしてお金を医療に費やさなければならないと思います。
正しく医療に投資することで、医療の質も向上し、国民もハッピーになり、日本の国力が増していくことでしょう。

日本は医療を国の負債とする考えから脱却し、医療に投資することで国を活性化させようという積極的な論議を展開して頂きたいと思います。


気品を感じさせる老婦人は言いました。

「もっと若い人にお金を使った方がいいわ。」

それが最後に聞いた言葉でした・・。

☆応援お願いします☆
にほんブログ村 漫画ブログへ にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ にほんブログ村 漫画ブログ 漫画感想へ にほんブログ村 介護ブログ 社会福祉士へ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
社会福祉
yuzuorigamiをフォローする
ゆずおりがみblog

コメント

タイトルとURLをコピーしました